短距離パート長 深津義士
2020年シーズンは新型コロナウィルス感染症の影響により、8月ごろまで集まっての練習は一切できず、自主練習のみでした。試合も軒並み中止や出場禁止が続き、大半の選手はモチベーションを保つことができていませんでした。
9月には少しずつパート練習が再開し始めましたが、自主練習期間の各選手の仕上がりは大半がお世辞にも良いとは言えない状態でした。そのような状態であったため、2020年シーズン唯一出場した東海学生秋季大会では好ましい記録はほとんど得られませんでした。その中でも、男子110mHで宮原(新4年)が4位入賞、男子4×400mRで3’22、女子100mで祖父江(新2年)が13”04で走れたことは2021年シーズンへの期待が持てる結果でありました。
この冬は基礎力の徹底強化をメインテーマとして、今まであまり取り入れてこなかったプライオメトリクストレーニングの積極的導入なども行っています。練習については概ね予定通りに練習を積んできています。例年通りにはいかないことが多々あり難しい状況ではありますが、練習については私を中心とした短距離内での幹部を結成し、学生同士で最善策を考えています。
短距離パートの2021年シーズンの目標は東海インカレ・七大戦での得点獲得です。七大戦は中止になってしまいましたが、代替試合が検討されているのでそこを見据えています。
しかしながら、現在の短距離パートには東海インカレや七大戦で決勝進出の可能性が十分にある選手は多くはいません。それゆえ、2021年シーズンはまず目の前の1本をしっかり好タイムで走れる力をつけることをメインテーマとします。この現状踏まえれば、2021年シーズンの試合で勝ち切ることは容易ではありません。だからこそ、2021年シーズンはまず1本速く走れるようになり、翌2022年シーズンには東海インカレや七大戦で確実にラウンドを踏んで決勝で勝負できる選手が多く在籍する得点源のパートにするように考えています。
強い名大の短距離パートが復活する足掛けになれるよう精一杯尽力していく所存です。
末筆ではありますが、OBOGの皆様の多大なるご支援により充実した設備・環境で競技に取り組めることに感謝申し上げます。良い結果が残せるよう、短距離パート一同日々精進して参りますので、引き続きの応援のほどよろしくお願い致します。
跳躍パート長 諏訪玄樹
現在の跳躍パートの課題は二つあると考えています。一つ目はコロナウイルスの感染拡大に伴い、思うように練習ができなかったことで基礎体力が低下したこと、二つ目は現状において選手の層が薄いことです。
この二つの課題を解決するために二つのことを軸にして練習を行っています。それは基礎体力の強化とバネの強化です。前者については先述のようにコロナウイルスの影響で基礎体力が著しく低下したことを受けて走練を増やす、練習後の補強で追い込むなどにより体力水準の改善を行いました。後者については跳躍選手の基礎能力として必要なバネを強化すべく一週間に100~300回を目安にジャンプ系トレーニングをしました。今後はスピード練、筋発揮系のメニューをして跳躍の動きに落とし込めるようなメニューをしていく予定です。
また跳躍パートはその競技の特性上、技術的な動きの強化も重要になってきます。そうした技術を向上させるために必要なことは能動的な行動と陸上競技への向き合い方の改善だと考えています。この二つを満たすためにはパート内の環境をより良いものにすることが大切です。パート内でアドバイスをしあえるような環境を作り、練習を有意義なものにすることが競技への向き合い方を見直すきっかけになると思います。そしてそのような環境の中で能動的に動き、自ら考え技術を磨きあげることが跳躍パートには必要となります。そのためパート員一人一人の意向をしっかり聞きつつ全体が利益を得られるような環境を作るべく、よく考えてチーム作りに貢献したいです。
私はパート長として未熟で至らない部分も多々ありますがパート員、他パート長、先輩方など様々な人の意見を聞きつつ、現状を適切に把握し課題解決に努めていきたいと思います。今後とも応援をよろしくお願いいたします。